硫黄島新地図、面積1.3倍=火山活動で8メートル以上隆起―国土地理院が公開
国土地理院は5日までに、小笠原諸島・硫黄島(東京都小笠原村)の地図を全面的に更新してホームページなどで公開した。活発な火山活動で大幅な隆起が続いており、2015年に公開した従来の地図に比べて標高が8メートル以上高くなった。面積は約1.3倍(約6平方キロ増加)の29.86平方キロとなった。
新地図は昨年1月26日に撮影した航空写真や現地測量結果に基づく。海岸線を比べると、北西側の漂流木海岸で最大約800メートル移動。全地球測位システム(GPS)などで地殻変動を観測している電子基準点の場所では、島の西部が過去9年間で約8.3メートル、中央部が約6.8メートル、南端の摺鉢山が約1.3メートル隆起した。
第2次世界大戦末期の激戦地として知られる摺鉢山の標高は、これまで170メートルとされていたが、172メートル以上となった。新地図では電子基準点の近くで172メートルの場所が記載された。
硫黄島は直径約40キロの大きな海底火山の山頂部で、過去の噴火で生じたカルデラとその南側に形成された小火山の摺鉢山で構成される。自衛隊の基地などがあり、気象庁は07年から火口周辺警報を継続し、小規模な噴火への警戒を呼び掛けている。
[時事通信社]
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