両陛下、岩手を訪問=即位後初の震災被災地―犠牲者に供花、4日植樹祭
天皇、皇后両陛下は3日、第73回全国植樹祭出席などのため特別機で岩手県入りし、津波で大きな被害を受けた陸前高田市などを訪問された。東日本大震災の被災地を訪れたのは即位後初めて。
両陛下は午前11時ごろ、花巻空港に到着。午後、釜石市を経由し、陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園を訪れた。国営追悼施設では、供花台に白いユリなどの花を手向け、深く一礼した。
続いて、津波に耐えて残った「奇跡の一本松」のモニュメントを視察。説明役の佐々木拓市長に、天皇陛下は「自宅が流されて大変でしたね」と語り、皇后さまは「どうしてこの一本松だけが残ったんでしょうね」と尋ねていた。陛下は皇太子時代の2013年、一本松の一部を使って作られたビオラを演奏した縁がある。
その後、津波伝承館を視察し、水門を閉めに行って犠牲となった消防団員の話などを熱心に聞いた。震災の語り部活動を続ける被災者らとも懇談し、陛下は同館解説員の人首ますよさん(58)に「自宅はどうでしたか」と尋ね、「お体に気を付けてください」と気遣っていた。
両陛下は3日夜、侍従を通じ、「引き続き被災地に心を寄せていきたいという思いを新たにしています」とする感想を公表した。
4日は大船渡市の商業施設を視察した後、陸前高田市で開かれる植樹祭の式典に出席し、帰京する。
植樹祭は、両陛下が毎年出席する地方行事の一つ。新型コロナウイルスの影響で、現地での出席は4年ぶりとなる。
[時事通信社]
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