2023-06-01 22:41TOPICS

藤井、最年少名人=20歳10カ月、史上2人目七冠―「八冠制覇」も視野・将棋

最年少名人と七冠を達成し、記者会見で色紙を手にする藤井聡太七冠=1日午後、長野県高山村
最年少名人と七冠を達成し、記者会見で色紙を手にする藤井聡太七冠=1日午後、長野県高山村

 将棋の藤井聡太六冠(20)=竜王、王位、叡王、棋王、王将、棋聖=は1日、長野県高山村で指された第81期名人戦7番勝負の第5局で、渡辺明名人(39)を後手番の94手で破り、4勝1敗で名人を奪取した。名人は最も歴史あるタイトルで、20歳10カ月での獲得は最年少記録。谷川浩司十七世名人(61)の21歳2カ月を40年ぶりに塗り替えた。1996年に羽生善治九段(52)が達成して以来、史上2人目の七冠も手にした。
 七冠も、羽生九段の25歳4カ月を更新する最年少記録だ。八大タイトルのうち残るは王座のみ。現在、挑戦者決定トーナメントの準々決勝に進んでおり、前人未到の「八冠制覇」も視野に入れている。
 対局は5月31日、1日の両日行われ、渡辺前名人の攻めに手堅く対応した藤井七冠が圧倒的な強さを見せた。
 藤井七冠は終局後、「良いところも課題も多く出たシリーズで、大きな収穫だった」と振り返り、最年少名人について「名人はとても重い立場。今後の将棋がより問われるのかなと思う」と語った。4連覇を目指しながら無冠となった渡辺前名人は「力が足りなかった」と述べた。 

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