2023-05-31 23:30

頼りになる秋山=広島、苦手から6年ぶり白星―プロ野球

 走者は出せど、得点が奪えない。0―0のじれったい展開で、広島で頼りになるのは秋山のバットだった。七回1死一、二塁で打席に立つと、2球目の直球を振り抜いた。打球は低い軌道で右翼スタンドに突き刺さり、「良い場面で回ってきたし、良い場面で打てたと思う」。均衡を破った殊勲の一発を、ベテランらしく落ち着いて振り返った。
 広島にとって、2019年から最下位続きと鬼門の交流戦。リーグ3連覇の後、ペナントレースの行方を少なからず左右されてきた。特にオリックスとは相性が悪く、18年から前夜まで13連敗と苦しめられてきた。だが、昨年の交流戦後に加わった秋山には関係ない。「目の前の試合に勝つだけ。やることは変わらないと思うので、やっているつもり」。力強く言い切った。
 先発投手が試合をつくり、中軸が得点を奪う。主役がしっかり結果を残して交流戦初白星を挙げたことは、チームに勢いをもたらすだろう。「来年以降、気にすることがないような成績になればいい」と秋山。積年の流れを変える1勝としたい。
[時事通信社]

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