「本当にうれしい」と原告=違憲判決に歓喜の涙―同性婚訴訟
同性婚を認めない現行の法制度について、名古屋地裁は30日、違憲と断じた。判決後に名古屋市内で開かれた記者会見で、原告の鷹見彰一さん(仮名、30代)は「本当にうれしい」と笑顔で語った。
午後2時すぎ、名古屋地裁の1号法廷。西村修裁判長が主文で請求棄却を告げると、原告の鷹見さんは口を固く閉じ、判決理由の朗読に耳を傾けた。裁判長が「憲法に違反する」と読み上げると口元が緩み、ハンカチで涙を拭った。傍聴席の支援者からも喜ぶ声が上がり、すすり泣く人も。閉廷後には拍手が起こり、抱き合う支援者らも見受けられた。
鷹見さんは記者会見で「皆さんの応援があったからこそ続けて来られた。これがゴールではないが、まずはありがとうという気持ちを伝えたい」と頬を緩ませた。パートナーで原告の大野利政さん(仮名、30代)は仕事の都合で法廷には来られなかったが、「公正な判断をしてくださったことに感謝している。きょうの喜びを糧に頑張り続けたい」とのコメントを寄せた。
弁護団長の山田麻登弁護士は、判決について「同性カップルの婚姻の法制化に向けて極めて大きな意義を有する」などとする声明を読み上げた。
会見には東京地裁に追加提訴した原告の山縣真矢さんらも同席。「婚姻の平等を勝ち取ってみんなで泣いて笑って乾杯できる日が一日でも早く来てほしい。(判決は)自分たちの人生を肯定できる一歩になったと思う」と話した。
判決直後、地裁前では弁護士らが「違憲判決 婚姻平等へさらに前進!」と大きく書かれた紙を笑顔で掲げた。集まった支援者らからは「おめでとう」「努力が報われた」などの声が上がった。
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