子ども4人、なお生存の可能性 コロンビア飛行機墜落から1か月
【ボゴタ(コロンビア)AFP=時事】南米コロンビア軍は29日、アマゾンの密林地帯で1日に墜落した飛行機に搭乗し、行方不明になっている先住民の子ども4人について、まだ生存している可能性があるとの認識を示した。捜索活動は今も続けられている。≪写真はコロンビア・カケタ県ソラノのアマゾンの密林で、飛行機が墜落し行方不明になっている子ども4人を探す兵士と先住民。コロンビア軍提供≫
行方不明になっているのは生後11か月の乳児、4歳、9歳、13歳のきょうだい。同乗していた母親とパイロット、先住民の指導者は死亡が確認されている。
グスタボ・ペトロ大統領は17日、4人が発見されたと発表したが、翌日に撤回した。
約320平方キロにおよぶ密林地帯を、兵士約200人と、一帯の地理に詳しい先住民が捜索している。
ジャングルにはジャガーやピューマ、ヘビといった野生動物に加え、麻薬密売の武装集団も潜んでいるため、空軍はヘリと衛星画像を利用し捜索に当たっている。
空軍はスペイン語と、子どもたちの使用言語である先住民ウイトトの言葉で「その場から動かないで」との忠告や、サバイバル方法を記したビラ1万枚を空からまいた。食料の包みやペットボトル入りの水も投下している。
捜索に加わっているファウスト・アベジャネダ)大佐が28日にテレビ局に語ったところによると、軍は最長3キロ先まで照らす強力なサーチライトを設置。捜索隊は、子どもたちの祖母が呼び掛ける録音音声も流している。
捜索を指揮するペドロ・サンチェス将軍は、子どもたちが100メートル以内にいると思われる場所までたどり着いたが、うっそうと茂る樹木や湿地、暴風雨に阻まれ、発見には至らなかったと話した。
ウイトトの人々はジャングルと共生していることで知られ、子どもの頃から狩猟採集技術を学んでいる。【翻訳編集AFPBBNews】
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