ビニシウスの人種差別騒動、スペインで7人が逮捕
【マドリードAFP=時事】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリードに所属するビニシウス・ジュニオールが、試合中に人種差別的暴言を受けた件をめぐって、同国の警察は23日、合計7人を逮捕した。≪写真は22-23スペイン1部リーグ第35節、バレンシア対レアル・マドリード。客席を指さすレアル・マドリードのビニシウス・ジュニオール〈左〉≫
21日のバレンシア戦で、ビニシウスが敵地のファンから「サル」と呼ばれて試合が一時中断すると、終了間際にはビニシウスが退場処分を受けた。
ビニシウスは過去に何度も相手チームのファンから標的にされてきたが、今回の件は母国ブラジルでも抗議の声が上がる国際的な問題になり、スペインサッカーの人種差別対策が疑問視されている。
警察は、「人種差別的なニュアンスのある侮辱とジェスチャー」をビニシウスに向けた「ヘイトクライムの疑い」で、バレンシアで3人の若者を逮捕した。その後、検察か裁判所に「召喚された場合、出頭することを条件に釈放された」と発表された。
逮捕者が出たことを認めたバレンシアは、「人種差別と暴力を強く非難する」と繰り返したうえで、差別的行為に関わった人物をスタジアムから「永久追放」すると述べた。
またマドリードでは、今年1月に「ビニシウス人形」を橋からつるした疑いで4人が逮捕された。ビニシウスの背番号が入ったレアルのユニホームを着た浅黒い肌の色をした人形は、1月26日のアトレティコ・マドリード戦の前、レアルの練習場近くの橋で首に縄をかけてつるされた。捜査担当者によれば、容疑者のうち3人は「過激なファン集団の現役メンバー」で、サッカー関連の暴力防止に取り組む職員に「リスクが高い」とみなされ、以前から身元を特定されていた。
一方でスペインサッカー連盟は同日、バレンシアに対して本拠地メスタージャ・スタジアムの観客席一部閉鎖5試合と4万5000ユーロ(約670万円)の罰金を科した。【翻訳編集AFPBBNews】
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