フランス、立役者を自任 ゼレンスキー氏の広島サミット参加で
【広島AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は広島で開催されていた先進7か国(G7)首脳会議(サミット)出席のためフランス空軍機を利用して来日したが、フランスは、大統領のサミット参加をお膳立てしたことについて外交的な成功だと自賛している。≪写真はウクライナのゼレンスキー大統領〈左〉とフランスのマクロン大統領≫
エマニュエル・マクロン大統領はサウジアラビアで開かれたアラブ連盟首脳会議の参加国、さらには広島サミットに招待されているインドやブラジルなど新興国の首脳と会談できるよう、水面下で動いていた。
マクロン氏の顧問によると、ゼレンスキー氏が14日、パリを訪れマクロン氏と会談した際にすでにゼレンスキー氏のサミット参加案が浮上。ウクライナ側は17日、翌18日の航空便を手配できるか問い合わせてきたという。
これを受けて仏空軍のエアバスA330型機がウクライナとの国境に近いポーランド国内でゼレンスキー氏を乗せ、まずサウジに向かった。同氏はアラブ連盟首脳会議に参加した後、20日、来日した。
同機にはマクロン氏のウクライナ問題担当顧問のイザベル・デュモン氏も同乗。ゼレンスキー氏は機内で「入念な」準備をしていたという。
広島市内のホテルでゼレンスキー氏を迎えたマクロン氏は、ゼレンスキー氏のサミット参加は「ゲームチェンジャーに成り得ると思う」と語った。ゼレンスキー氏は、アラブ諸国から「非常に前向きなシグナル」をすでに得たと応じた。
フランスとしては、ロシアによるウクライナ侵攻を非難していないインドのナレンドラ・モディ首相ら、鍵を握る一部首脳と会談することが極めて重要とみている。実際、20日に行われたモディ氏との会談では、「この問題(ロシアの侵攻)を解決するため、インドそして私個人としてもできるかぎりのことをする」との言質が得られた。
フランス政府当局者は、ゼレンスキー氏を広島サミットに招待するだけでなく、21日の拡大会合などの機会を利用してインドなど新興国の首脳と会談できるよう、G7議長国の日本を説得することができたと振り返った。同当局者は「これはフランス発のイニシアチブだ」と強調した。【翻訳編集AFPBBNews】
最新動画
最新ニュース
-
JPモルガン、バージン諸島と和解=米富豪の性犯罪巡り―報道
-
レメキが先発=サモア戦メンバー発表―ラグビー日本代表
-
大阪で震度3
-
スキッパースが引退=陸上女子
-
DeNAの東、独走の16勝目=球団記録に並ぶ12連勝―プロ野球
写真特集
-
【野球】阪神タイガース「18年ぶりセ・リーグ優勝」
-
【バスケ】バスケットボール男子「日本代表」
-
【野球】1980年代 「夏の球児」
-
【ラグビー】日本代表〔ラグビーW杯2023〕
-
【サッカー】なでしこジャパン
-
【野球】プロ野球の歴代本塁打王
-
【サッカー】「日本が誇るドリブラー」三笘薫
-
【MLB】吉田正尚(ボストン・レッドソックス)