2023-04-01 05:47国際

アムステルダム「遊びに来ないで」=迷惑行為対策、英国で警告動画

 【ブリュッセル時事】欧州で人気の観光都市オランダ・アムステルダム市が今週、オンライン広告を利用して過度な薬物摂取や飲酒に伴うリスクを警告する新たな取り組みを発表した。オーバーツーリズム(観光公害)や、酔って騒ぐ旅行者の迷惑行為が社会問題化しており、今回は特に英国からの若者の訪問意欲をそぐのが狙いだ。
 同市によると、英国でインターネットを使い「はしご酒 アムステルダム」「独身パーティー アムステルダム」といった特定の単語を検索すると、過度な飲酒などで騒ぎを起こせば逮捕されたり、罰金を科されたりする現実を伝える広告動画が流れるという。
 市はまず「18~35歳の英国人男性」の来訪抑止を狙っているが、広告の配信地域は年内にオランダ国内や欧州の他国にも広げる可能性がある。英メディアによると、アムステルダムを訪れる観光客は年間2000万人。そのうち英国からは240万人(2019年)に上るという。
 アムステルダム市は、合法化された売春や大麻販売認可店の利用が目的の「羽目を外したい観光客」(同市)を減らすため、売春街でのアルコール販売に関する規制強化などに乗り出す方針で、市中心部からの売春街移転も検討している。ムバルキ副市長は「観光客は歓迎だが、不作法な振る舞いや迷惑行為を引き起こす場合は別だ」と強調した。 
[時事通信社]

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