東部要衝の戦況「安定」=ウクライナ軍司令官が指摘―ロシアの侵攻開始から13カ月
【ワシントン時事】ウクライナ軍のザルジニー総司令官は24日、東部ドネツク州の激戦地バフムト周辺の戦況について、「多大な努力のおかげで安定している」との見方を示した。ロシアの侵攻開始から24日で13カ月。バフムトでは数カ月にわたって激しい攻防が続いているが、ロシア側の攻撃をウクライナがしのいでいる。
英軍制服組トップのラダキン参謀長との電話会談後、ウクライナ軍参謀本部が内容を公開した。ザルジニー氏はバフムトの情勢が「最も困難だ」とも指摘した。欧米メディアによると、西側の情報機関は昨年夏以降のバフムト周辺でのロシア側死傷者が2万~3万人に上ると分析している。
バフムトを巡っては、ウクライナのシルスキー陸軍司令官が23日、ロシア側が「かなりの戦力を失い、力尽きつつある」とし、近く反転攻勢に乗り出す姿勢を示したばかり。米シンクタンクの戦争研究所も「ロシアの春の大規模攻勢は、ピークを過ぎつつあるように見える」と述べた。
一方、ロイター通信などによると、ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は24日、同国メディアとのインタビューで、2014年に「併合」したウクライナ南部クリミア半島について、ウクライナが奪還を試みた場合は「どんな武器でも使用できる絶対的な根拠がある。どんな武器でもだ」と述べ、核兵器使用も辞さない姿勢を示唆した。
メドベージェフ氏は「われわれの領土を守るために緩衝地帯をつくり、非武装化する必要がある」とも主張。「さもなければ、ロシアはさらにウクライナへ攻め込み、首都キーウ(キエフ)や(西部の都市)リビウまで占領しなければならない」と侵攻を続ける構えを強調した。
[時事通信社]
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