岸田首相「ウクライナ対応を主導」=中間国と協調、制裁回避阻止―電撃訪問、国会で説明
岸田文雄首相は23日の参院予算委員会で、ウクライナ電撃訪問について説明した。意義について「先進7カ国(G7)議長国としてウクライナ侵略への対応を主導する決意を示すことができた」と強調。対ロシア制裁の実効性向上に向け、中立的な立場を取る国々と協調していく方針を示した。
首相は「ロシアの侵略による惨劇の現場を目の当たりにし、話も直接聞いた。一刻も早く止めねばならず、わが国がリーダーシップを発揮しなければならない」と表明。5月に広島で開くG7首脳会議(サミット)では「力による一方的な現状変更の試みやロシアの核兵器の威嚇・使用を断固拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く強い意志を示したい」と述べた。自民党の大野泰正氏への答弁。
首相はロシアの試みを阻止するため、ウクライナ支援と対ロ制裁を両輪で進めると説明。「第三国が制裁を回避し、効果を損なうことがないようさらなる取り組みを進める」と語った。立憲民主党の勝部賢志氏、日本維新の会の浅田均氏の質問に答えた。
また、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国との連携に触れ、「国際法を守る社会をつくることは小さな国、弱い立場の国にこそ大事だと訴えたい」と述べた。
ゼレンスキー大統領の印象を浅田氏に問われたのに対し、首相は「真っすぐで勇敢な方だとの印象を持った。こうしたリーダーだからこそ多くの国民が支持している」と語った。
訪問に際しての安全確保については、「厳重な保秘を前提にウクライナ政府などと調整を重ね、限られた者で情報管理を徹底した。問題があったとは考えていない」との認識を示した。ロシアへの事前通告の有無は「答えを控えねばならない」と明言を避けた。
[時事通信社]
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