2023-03-23 04:27政治

統一選実施率は27%=5回連続で3割切る

 複数の地方の首長選や議員選を4月に一斉に行う統一地方選は、有権者の関心を高めることや、選挙の経費節減につなげるのが目的だ。しかし、統一選で実施される地方選の割合(統一率)は低い水準にとどまる。総務省によると、20回目となる今回は3月10日時点で27.54%と、5回連続で3割を下回る見通しだ。
 統一率の低下は市町村合併の影響が大きい。全地方選が実施された1947年の第1回は100%だったが、「昭和の大合併」で選挙の時期がずれる自治体が増加。3回目の55年には5割を切った。2007年には「平成の大合併」の影響で3割を割り込んだ。
 首長の辞職や議会の解散に伴い対象から外れた自治体も多い。今回の知事選は前回から2県減り9道府県。知事が任期途中で辞職した三重、福岡が外れた。
 首都決戦として統一選で注目されてきた東京都知事選は12年に当時の石原慎太郎知事が国政転出に伴い辞職し、対象外に。11年の統一選は直前に東日本大震災が発生。多くの被災地が選挙を延期したため、対象から外れた。 
[時事通信社]

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