岸田首相、キーウ電撃訪問=ゼレンスキー大統領と会談へ―支援と対ロ制裁、継続表明
岸田文雄首相は21日午後(日本時間同日夜)、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃的に訪問した。ゼレンスキー大統領と会談する。先進7カ国(G7)が結束してウクライナ支援と対ロシア制裁を継続する意向を伝える。首相のウクライナ入りは初めて。ポーランドを経由して23日朝に帰国する。
首相は多数の民間人が殺害されたキーウ近郊のブチャも訪れた。教会で献花し、犠牲者に哀悼の意を表した。
キーウ訪問について日本政府は首相の羽田出発前に公表せず、チャーター機を使って記者団も同行させなかった。情報管理を徹底するためで、戦後初の対応とみられる。
外務省は21日昼にキーウ訪問を発表し、「ウクライナ国民の勇気と忍耐に敬意を表し、日本およびG7として、連帯と揺るぎない支援を首相から直接伝える」と表明。「ロシアの侵略と力による一方的な現状変更を断固拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く決意を改めて確認する」と強調した。
ウクライナ外務省高官は21日、首相のキーウ訪問をツイッターで「歴史的」と歓迎した。
首相は2月、ウクライナに対する55億ドル(約7200億円)の追加財政支援や地雷の探知機・除去機の供与、電力不足対策などを発表した。会談でゼレンスキー氏に直接説明するとみられる。
ゼレンスキー氏は1月の電話会談で、首相にウクライナ訪問を要請した。2月にバイデン米大統領がキーウを訪問。昨年2月のロシアによる侵攻後、G7各国で首脳がウクライナを訪れていないのは日本だけとなっていた。
首相が議長を務める5月のG7首脳会議(広島サミット)は、ウクライナ情勢が主要議題の一つ。首相は昨年の段階からサミット前の訪問を検討していた。
首相は20日、訪問先のインド・ニューデリーでモディ首相と会談。21日午前(日本時間同日午後)に政府専用機で帰国の途に就く予定だったが、実際にはポーランドを経由してキーウに向かった。22日にはポーランドで同国首脳と会談し、ウクライナ危機に当たっての共同歩調を確認する。
[時事通信社]
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