2023-03-20 21:55政治

途上国支援で連携強化=モディ氏、広島サミット参加―日印首脳会談

 【ニューデリー時事】岸田文雄首相は20日(日本時間同日)、インドのモディ首相とニューデリーの政府迎賓館で会談した。日本が先進7カ国(G7)、インドが20カ国・地域(G20)の今年の議長国を務めることを踏まえ、開発金融や食料安全保障など主に途上国が直面する課題で連携を強めていくことで一致。岸田首相は5月に広島市で開くG7首脳会議(サミット)にモディ首相を招待し、承諾を得た。
 会談は昼食会と合わせて計約2時間行われた。
 岸田首相は「グローバルサウス」と呼ばれる南半球を中心とした新興・途上国への支援強化を表明。広島サミットでも主要議題に取り上げる考えを伝えた。モディ首相は共同記者発表で、グローバルサウス諸国の抱える課題について先進国の理解を得ることが「G20議長国在任中の重要な柱だ」と語り、日本との協力に期待を示した。 
 両首脳はまた、ロシアのウクライナ侵攻や中国の威圧的行動を踏まえ、「法の支配に基づく国際秩序」の重要性を共有。中国の海洋進出を念頭に南・東シナ海での力による一方的な現状変更に反対することで一致した。気候変動やエネルギー問題でも連携することを申し合わせた。
 日印2国間関係に関しては、「特別戦略的グローバルパートナーシップ」に基づく関係深化を確認した。岸田首相は共同発表で「急成長を続けるインドとの経済協力は、インドの発展を後押しするのみならず、日本にも大きな経済的機会となる」と強調。日本の新幹線方式を導入してインド西部のムンバイ―アーメダバードをつなぐ高速鉄道建設事業で3000億円の円借款を新たに実施することを紹介し、支援を約束した。
 岸田首相の訪印は昨年3月に続き2回目。両首脳の会談は、モディ首相が安倍晋三元首相の国葬で来日した昨年9月以来で4回目。
 

 ◇日印首脳会談ポイント
 一、開発金融・食料安保で共同歩調
 一、グローバルサウス支援で連携
 一、G7広島サミットにモディ氏参加
 一、「法の支配」に基づく秩序堅持
 一、インド高速鉄道に円借款3000億円
[時事通信社]

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