背景にドゴール主義=仏シンクタンクのマルク・エケル氏―イラク戦争開戦20年
シンクタンク「フランス国際関係研究所(IFRI)」のマルク・エケル氏の話 フランスは「米国の最も古い同盟国」と言われるが、ドゴール仏政権時代は東西冷戦で西側に属しつつも、米国と完全に足並みをそろえることは拒否した。フランスは1960年に核保有国となり、66年には北大西洋条約機構(NATO)の「統合軍事機構」から脱退した(2009年に復帰)。
イラク戦争当時のフランスのシラク大統領とドビルパン外相は(対米自主独立の)ドゴール主義を標榜(ひょうぼう)していた。フランスが世界で重きを成し、独立国として意見を言うことを望んだ。
米国による軍事介入は、イラクの大量破壊兵器保有および(国際テロ組織)アルカイダとのつながりが根拠だったが、仏情報機関は信ぴょう性を疑問視していた。実際、でたらめだった。米国の新保守主義(ネオコン)勢力が計画した武力による中東の民主化も、シラク氏は信用しなかった。侵攻が地域の不安定化を招くと懸念し、それは正しかった。
20年が経過し、イラク戦争開戦時に正しかったフランスとドイツが、ロシアによるウクライナ侵攻開始では先見性を欠いたという指摘がある。他方、米主導の有志連合に参加した英国やポーランドは、ロシアの危険性を強く警告し、一貫してウクライナ支援を続けている。
[時事通信社]
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