ウクライナ和平案も協議か=中ロ首脳会談の概要判明
中国の習近平国家主席が20日から3日間の日程でモスクワを訪れる。ロシアのプーチン大統領と連日会談し、同国のウクライナ侵攻を巡って協議。中国の「和平案」や、西側諸国が警戒する中国の対ロ武器供与に触れる可能性がある。
ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)がタス通信などに語った概要によると、初日の20日午後、両首脳は非公式夕食会で同席。ウシャコフ氏は「(一対一の)非公開会談を大変重視している。(国際関係を含めて)両国間の最も重要でデリケートな問題が検討される」と説明した。
両首脳は20日付の中国共産党機関紙・人民日報と政府系のロシア新聞にそれぞれ論文を発表する。この中で「両国関係のさまざまな問題に触れ、評価を述べる」(ウシャコフ氏)という。
閣僚も含む全体会合は2日目の21日。同氏はウクライナ情勢が議題になるとした上で「中国指導部の控えめで慎重な立場を高く評価している。中国の和平案も承知している」と話した。侵攻が長期化し、中国の仲介に期待した形だ。
一連の会談では「軍事技術協力も議論される」(ウシャコフ氏)が、詳細は明らかでない。西側諸国の対ロ制裁下でのエネルギー協力もテーマになるという。
習氏の訪ロは2019年以来となり、ウクライナ侵攻開始後初めて。新型コロナウイルスの影響もあり、プーチン氏が習氏をモスクワで歓待するのは久々で、盛大な行事が予定されている。
21日の少人数会合と全体会合後、両首脳は「包括的パートナーシップと戦略的協力の深化に関する共同声明」と「30年までの中ロ経済協力の重要分野発展に向けた共同声明」に署名。記者発表も予定し、プーチン氏が国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状に言及する可能性もある。
この後、プーチン氏はクレムリン(大統領府)内の歴史的建築物「グラノビータヤ宮殿」で公式夕食会を開き、習氏ら一行をもてなす。「ささやかな贈り物」も準備されているという。
[時事通信社]
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