邦銀に高まる警戒感=米欧で金融システム不安
米欧発の金融システム不安への警戒感が日本でも高まっている。米銀破綻などは現時点で邦銀の経営に直接影響していないが、大手銀行関係者は情報収集に走り、金融庁や日銀も状況を注視している。
米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻に続き、スイス金融大手クレディ・スイスの経営不安が表面化し、金融界では銀行の財務健全性に対する不安が駆け巡った。クレディ・スイスはスイス国立銀行(中央銀行)から日本円で7兆円規模の資金を調達し手元資金を積み増す方針を表明。株式市場の動揺はいったん沈静化したが、先行きは楽観できない状況だ。
全国銀行協会の半沢淳一会長(三菱UFJ銀行頭取)は16日の記者会見で「わが国の金融システムに影響が生じる兆候は見られない」と強調した。破綻したSVBは逃げ足の速い法人の預金に頼る財務構造で、大量の預金の引き出しに対応できなかった。邦銀とは事業構造が大きく異なり、「(影響が日本で)広範囲に波及するとは思えない」(信託協会の長島巌会長)との見方が多い。米ドル調達など邦銀の国際業務にも現時点で支障は出ていないもようだ。
ただ、米欧で相次いだ金融機関の経営不安は「気持ち悪い動き」(日銀幹部)。金融システムは市場参加者の心理に左右される面が大きく、「冷静に考えれば起きないようなことが起きる」(同)との指摘もある。
[時事通信社]
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