2023-03-16 15:00World eye

ギャング2000人到着、「米州最大」刑務所に第2陣 エルサルバドル

【サンサルバドルAFP=時事】中米エルサルバドルの中部テコルカに完成した「米州最大」の刑務所「テロリスト拘禁センター(CECOT)」に15日、第2陣の受刑者2000人が移送された。≪写真は、テコルカの巨大刑務所「テロリスト拘禁センター」に到着した第2陣の受刑者。大統領府提供≫
 ナジブ・ブケレ大統領が公開した動画には、白い短パン1枚しか身に着けていないはだしの受刑者たちがうなだれ、後ろ手に手錠をかけられ、急ぎ足でバスに乗せられる様子が映っていた。受刑者の多くは体中に入れ墨を入れていた。
 レネ・フランシス・メリノ国防相によると、夜明けに始まった移送には兵士1200人、空軍のヘリコプター3機が投入された。
 ブケレ氏は昨年3月、ギャング間の抗争に絡む殺人の急増を受け、非常事態を宣言して令状なしでの逮捕を可能にするなど、「ギャング撲滅戦争」を展開。これまでにギャング構成員6万5000人を拘束した。その一部を収容するため、首都サンサルバドルの南東約75キロの場所にCECOTを新設。先月、第1陣として2000人を移送した。
 CECOTに32ある雑居房はそれぞれ約100平方メートルの広さがあり、100人以上を収容できる設計になっているが、洗面台とトイレは2か所ずつ、金属製の寝台は80人分しかなくマットレスもない。人権団体からは拘禁基準に違反しているとの批判が上がっている。【翻訳編集AFPBBNews】

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