米インフレ、なお根強く=2行破綻、利上げ判断に影―FRB
【ワシントン時事】14日に公表された2月の米消費者物価指数(CPI)では、接客などサービス分野の値上がりにけん引されるインフレの根強さが改めて浮き彫りとなった。物価安定を目指す連邦準備制度理事会(FRB)にとっては、利上げ継続が必須な状況だ。しかし、シリコンバレー銀行(SVB)など中堅2銀行が経営破綻。来週21、22日に開くFRBの政策会合の行方に、金融リスクが影を落としている。
CPIの前年同月比伸び率は6.0%と、8カ月連続で鈍化。2021年9月以来1年5カ月ぶりの低水準となった。しかし、鈍化を主導しているのは最近のエネルギー安や、中古車やテレビなどモノの下落だ。エネルギー関連を除くサービス価格は7.3%上昇と、高止まりしている。
サービス価格を抑えるには、過熱する労働市場を冷まし、賃金上昇を鈍化させる必要がある。パウエルFRB議長は7日の上院証言で、指標次第では「利上げペースを加速する用意がある」と明言。利上げ幅を通常の0.25%から0.5%へ拡大する可能性を示唆していた。
だが、その直後に2行が相次いで破綻。FRBは銀行の連鎖破綻を防ぐため、新たな資金供給策を設けた。市場が動揺する中、「0.5%利上げのドアは閉ざされた」(米投資銀行)とみられ、市場では、次回会合での利上げ幅は0.25%にとどまるとの観測が強まっている。
もっとも、インフレ退治のための利上げは、市場の不安後退が大前提となる。「FRBが来週、政策金利を変更しないことを望む」(与党民主党の有力上院議員)と、金利据え置きを求める声も一部で上がっている。
[時事通信社]
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