競泳女子の池江、ハードル越えられるか=パリまで500日
競泳女子の池江璃花子(22)にとって、白血病と闘っていた4年前、生きる大きな希望の一つとなっていたのが2024年パリ五輪だった。その祭典の開幕まで、14日であと500日。準備が本格化するが、目の前にあるハードルを越えるのは簡単ではない。
パリ五輪の目標は、思い入れの強い100メートルバタフライなどの個人種目で活躍することだ。新型コロナウイルスの影響で1年延期されたことで東京五輪出場を果たしたものの、リレー種目に限られた。「100メートルバタフライの決勝を見たときに、自分はこの舞台で活躍できるんだっていう自信が勝手に湧き上がってきた」と語った通り、ステップアップを望むのは自然なことだろう。
◇突きつけられる現実
個人種目の派遣標準記録は、リレーよりも厳しいタイムに設定されている。昨年3月の世界選手権代表選考会でも現実を突きつけられた。100メートルバタフライ決勝で復帰後のセカンドベストとなる57秒89を出して優勝したものの、派遣標準には0秒10届かず。その後に出た大会でも58~59秒台にとどまっている。
初めて五輪に出場した16年リオデジャネイロ大会は100メートルバタフライで5位。18年にマークした日本記録の56秒08は、今も破られていない。かつての自分に近づく難しさをレースに出るたびに痛感し、人目もはばからず悔し涙を流す場面が目立った。
◇所属変え、心機一転
日大卒業を前にした今月6日。中学からルネサンスだった所属先を横浜ゴムに変える発表会に出席した。「今までは気持ち的にしんどかったが、調子も気持ちも上がってきている。わくわくして楽しみ」と笑顔で語った。冬場の大会出場を取りやめ、練習に専念する時期を挟んだ今は「すごくいいトレーニングができている」と言い切る。
4月に控える日本選手権は、7月に福岡市で行われる世界選手権の選考会を兼ねる。100メートルバタフライの派遣標準記録の57秒92は、パリ五輪の参加標準記録と同じ。このハードルを越えれば、自信を確信に変える大きなきっかけになるだろう。
[時事通信社]
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