「脱マスク」本格化、夏ごろか=「周囲の目」重視の傾向―専門家指摘
新型コロナウイルスの流行で当たり前となったマスク姿はいつ変わるのか。着用ルールが緩和されても、専門家は「しばらくは周囲の目を重視して着用する人が多いだろう」とし、5月の大型連休から夏にかけてマスクを外す人が増えるとの見通しを示す。
就職や転職に関するサービスを展開する「ライボ」(東京)は2月、13日以降のマスク着用に関するインターネット調査を実施。20~50代の男女561人から回答を得た。
その結果、27.8%が「無条件で着用する」と回答した。「状況に応じて使い分ける」とした人は66.7%で、「状況に関係なく着用しない」は5.5%にとどまった。
一橋大の高久玲音准教授(医療経済学)の調査では、着用の動機に「周囲の状況」を挙げる人の割合が、昨年8月の30%から今年3月には35%に増加していた。高久氏は「『周りの目』が着用の重要な動機につながっている」と分析。インフルエンザや花粉症の季節も続くため、「当面は着用する人が多いのでは」と推測した。
マスクを外す人が増えるのは「着用に不快感を覚える夏ごろだろう」との見方を示した上で、「1年以上のスパンを経て、徐々に(脱マスクへと)変化していくのではないか」と述べた。
コロナ禍では、マスクが下着のように欠かせない存在になったことを意味する「顔パンツ」という言葉も生まれた。桜美林大の山口創教授(健康心理学)によると、過去の調査では、女子大学生は鼻や口、輪郭にコンプレックスを持つ人が多かったという。山口教授は「こうした部分を覆うことができるマスクに安心感を覚えている人は、13日以降も着け続けるだろう」とみている。
今後については「大型連休の外出でマスクを取り、連休明けもそのまま外し続ける人が増えるのでは」と予想。「着用しない人が過半数となれば、『脱マスク』は急速に進むだろう」と話した。
[時事通信社]
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