「脱マスク」へ準備着々=化粧品やホワイトニングが人気―13日からの緩和前に
新型コロナウイルス対策のマスク着用が13日から個人判断となるのを前に、化粧品売り場や歯科医院などを訪れる人が増えている。男性向けにひげそりなども売れており、「脱マスク」に向けた顔のケアに関心が集まっているようだ。
名古屋栄三越(名古屋市中区)の化粧品売り場では、2月の口紅の売り上げが前年の約1.3倍、ファンデーションなどのベースメークが同1.5倍に増えた。3~4月の売り上げは全体で前年比2割増を見込んでおり、伊藤義和・シニアマーチャンダイザーは「(マスクを外すと)顔の見える範囲が大きくなるので、チークなども伸びるのでは」と期待する。
8日午後に口紅を買いに来た女性(24)は「ずっとマスクをしていたので外すのが恥ずかしい。仕事中は口紅を付けていなかったが、(外したら)付けるようになるかもしれない」と話した。
歯を白くするホワイトニングも人気だ。ミュゼホワイトニング池袋駅前デンタルクリニック(東京都豊島区)では2月以降、「マスクを外したときに気になる」と来店する客が増えたという。担当者は「2月は前月比20%増で、3~4月はもう少し増えそうだ。回数券の購入も目立ち、ホワイトニングにお金を使ってもいいという動きが出てきている」と歓迎する。
施術を受けに来た女性会社員(31)は「マスクを外したときに歯が汚いのはやはり嫌。できればホワイトニングを継続したい」と話していた。
東京・銀座の生活雑貨店「銀座ロフト」ではパックやファンデーションの売り上げが増えたほか、男性用のひげそりや鼻毛カッターなどの商品も前年比で2倍以上になっているという。広報担当の田中寛子さんは「マスクを外すので、ひげをケアしなくてはいけないということではないか。歯科用品や口臭予防といった口元ケアも今後伸びてくるのでは」と期待した。
[時事通信社]
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