立民・小西氏「放送法を私物化」=政治的公平性巡り、内部文書公表
立憲民主党の小西洋之参院議員は2日、参院議員会館で記者会見し、番組の政治的公平性を定めた放送法の政府解釈を安倍政権時の2016年に事実上変更する際、作成されたとされる内部文書を公表した。小西氏は、内閣法制局の審査を経ずに「一部の権力者によって都合のいい解釈に放送法が私物化されている」と批判した。
小西氏が入手した総務省の内部文書「礒崎総理補佐官ご説明結果」によると、「解釈変更」に抵抗していた総務省側に対し、当時の礒崎陽輔首相補佐官(19年参院選で落選)が「この件は俺と(安倍晋三)総理が決める話」と圧力をかけたという。
政治的公平性の解釈は、もともと個別の番組ではなく放送局の番組全体を見て判断するとされてきた。ところが、16年2月の政府統一見解は、一つの番組でも例えば、(1)選挙期間中に特定の候補者のみを相当な時間にわたり取り上げ、選挙の公平性に明らかに支障を及ぼす(2)国論を二分する政治課題について、一方の政治的見解を取り上げず他方のみを取り上げ、不偏不党の立場から明らかに逸脱している―と認められる場合、政治的公平性を確保していないとした。
小西氏は3日の参院予算委員会で追及する方針。一方、岸田文雄首相は2日夜、記者団に「放送法を所管する総務省で説明していくものであると承知している」と述べた。
[時事通信社]
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