2023-02-09 05:31社会

「明るく、友達多かった」=大学時代に飲食店も経営―逮捕の渡辺容疑者

 フィリピンを拠点とする特殊詐欺グループのリーダー格とみられる渡辺優樹容疑者(38)は、北海道で生まれ育ち、幼い頃から剣道に没頭した。「明るい性格で友達は多かった」(同級生)。大学進学で札幌市に移ってからは繁華街ススキノの「夜の世界」で働くようになった。
 北海道別海町出身で、地元の小中学校を卒業後、隣接する中標津町の高校に進学した。小学生時代に始めた剣道は、高校で部活の主将を務めるほど熱心に取り組んだ。
 高校時代の同級生は「明るく友達は多かった。当時、交際中の女性と歩いていたのをよく見掛けた」と振り返る。「変なうわさは聞いたことが無かった。グループでわいわい遊んでいて、一般的な高校生だった」と語る同級生もいる。
 大学進学を機に、札幌市に移り住んだ。別の同級生は15年ほど前、ススキノで客引きとして働く渡辺容疑者とばったり会ったことがある。短く言葉を交わしただけだったが、「高校時代から変わった印象はなかった。(事件を起こすとは)想像もできなかった」と語った。
 ススキノでは、女性が接客する飲食店も経営していたという。同じビルの店で働いていた人は「大学時代も店をやっていた。若い客が多く繁盛していたと思う」と話した。
 「茶髪でやんちゃそうだった。仕立てのいいスーツを着て、羽振りが良さそうに見えた」と振り返り、「会うとあいさつしてくれた。若いのにしっかりしている印象だった」と語った。 
[時事通信社]

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