あおり運転され殴打、男性に逆転無罪=正当防衛認定―大阪高裁
あおり運転を巡るトラブルに遭い、相手の40代男性運転手を工具で殴ってけがをさせたとして、傷害罪に問われた建設業の男性(51)の控訴審判決が8日、大阪高裁であった。斎藤正人裁判長は正当防衛の成立を認め、罰金30万円とした一審大阪地裁堺支部判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。
斎藤裁判長は、男性運転手の被害証言は「自己の落ち度を隠し、誇張している可能性が高い」と判断。昨年1月の一審判決が「男性がけんかを開始した」と認定したことについて、男性運転手がけんかを誘発する罵声を浴びせたと指摘した上で、工具で殴打したのは「とっさに短時間でされた対抗行為として許される」と結論付けた。
判決によると、男性は2019年10月、大阪府富田林市の国道上であおり運転を受けた。停車後、スマートフォンで撮影するなどした男性運転手を注意したところ、顔面をいきなり複数回殴られたため、とっさに持っていた工具を振り下ろして頭部などを骨折させた。男性運転手は空手の有段者だった。
男性は判決後、「周囲の人が無罪と信じてくれたおかげだ」と話した。
[時事通信社]
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