「救援隊が来ない」=被災地から悲痛な声―トルコ地震
【アダナ時事】トルコ南部で起きた強い地震から一夜明けた7日、被災地では懸命の捜索活動が続いた。ただ、今回の地震は「100年に1度」(オクタイ副大統領)の異例の規模で、深刻な被害が出た南部カフラマンマラシュ県では捜索の人手不足が深刻とされ、現地からは「救援隊が来ない」と悲痛な声が出ている。
カフラマンマラシュ県の中心部で先週まで暮らし、東部エラズー県に引っ越したヌルギュル・オクスズさん(32)はメッセージアプリを通じ「(カフラマンマラシュ県の)親戚ががれきの下敷きになっているが、助けてくれる人がいない」と訴えた。現地の人々は停電でスマートフォンの充電ができず連絡が取れないため、安否が分からない人も多い。
現地は大雪に見舞われていることに加え、他県と結ぶ道路が損壊。建物が倒壊した現場に救急隊がたどり着けない状況だ。災害緊急事態対策庁にこもって対策を指揮するオクタイ氏は「冬で状況は厳しい。支援物資の輸送も困難だ」と認めた。
アナトリア通信によると、南部アダナ県では13階建て集合住宅が跡形もなく崩壊した。この住宅は5年前に建てられたばかりだったという。トルコでは北西部で深刻な被害が出た1999年の大地震を受け、建物の耐震基準が厳しくなった経緯があり、欠陥住宅だった可能性がある。
[時事通信社]
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