被爆2世訴訟、原告の請求棄却=遺伝的影響「通説的でない」―広島地裁
広島の被爆者を親に持つ「被爆2世」が、被爆者援護法の対象外となっているのは違憲で違法などとして、被爆2世28人が国に1人10万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、広島地裁であり、森実将人裁判長(吉岡茂之裁判長代読)は、原告の請求を棄却した。
原告側が主張していた原爆放射線被害の遺伝的影響について、森実裁判長は「可能性が明確に否定されてはいないが、通説的、有力な見解となっていない」と指摘。被爆者らと同等の措置を、被爆2世に行う立法的措置を講じないことは「不当な差別的取り扱いであるとは言えず、憲法14条に違反しない」と結論付けた。
訴状などによると、原告は親が受けた原爆放射線被害について、遺伝的影響の可能性を否定できず、多くの人が健康面で不安を抱え、精神的苦痛を受けたと主張。被爆2世を被爆者援護法の対象としないのは、法の下の平等を定める憲法14条に違反するなどと主張していた。
原告の平野克博さん(64)=広島県廿日市市=は判決後、「被爆2世一人ひとりの思いが受け止められなかったことは非常に残念」と語った。判決後の集会で、原告側は判決を不服として、控訴することを決めた。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
不参加要求の政府を批判=ロシア出場の国際大会―ANOC
-
ブラジル大統領、11日に訪中出発=インフルエンザ感染で延期
-
山梨学院か報徳学園か=選抜高校野球、午後決勝
-
悪天候で順延=W杯ジャンプ男子
-
NY円、132円台後半
写真特集
-
【サッカー日本代表】森保ジャパン全試合〔2023年〕
-
【野球】日本ハム新球場「エスコンフィールド北海道」
-
【野球】WBC2023「侍ジャパン」ラーズ・ヌートバー
-
【野球】WBC2023「侍ジャパン」
-
【野球】投打「二刀流」大谷翔平〔2023年〕
-
【野球】WBC・歴代日本代表全選手
-
【野球】「沢村栄治賞に輝いた投手」先発完投型のエース
-
【サッカー】リオネル・メッシ