M7.8の地震、死者2300人=国境越え建物倒壊―トルコ・シリア

【イスタンブール時事】トルコで6日午前4時17分(日本時間同日午前10時17分)、南部の都市ガジアンテプ北西を震源とする強い地震があった。被害は隣国シリアにも及び、両国合わせて2300人以上が死亡した。米地質調査所(USGS)によると、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.8。両国にまたがる広範囲の地域で建物が倒壊するなどして、救出作業が続いている。
トルコでは南部、南東部のカフラマンマラシュ、ガジアンテプ、マラティヤなど各県で死者が確認され、トルコ災害緊急事態対策庁は国内の死者は1541人、負傷者は9700人以上と発表した。AFP通信によると、シリアでも北部の第2の都市アレッポなどで少なくとも810人が死亡した。シリアでも数千人の負傷者がいるとみられる。イスラエルやレバノンなど近隣国でも揺れが観測されたという。
USGSによれば、震源の深さは17.9キロ。被災地では住宅など多数の建物が倒壊した。トルコ当局は当初、M7.4の地震と発表した。余震が続いており、6日午後1時24分にはカフラマンマラシュ県でM7.5の地震があり、各地で多数の建物が新たに崩壊した。
トルコ当局はテレビを通じ「倒壊していなくても危ない建物が多い。建物から離れてほしい」と国民に呼び掛けた。エルドアン大統領は「がれき除去が続いており、死傷者数がどれほど増えるか分からない」と述べ、救援活動をスムーズにするために携帯電話や道路の利用抑制を求めた。
ハタイ県の空港は滑走路が損壊し、離着陸が停止された。カフラマンマラシュ県とガジアンテプ県でも空港の民間旅客便の発着が見合わされる一方、天然ガスのパイプラインの一部が損壊する被害も出た。
日本政府は6日、トルコの被災地への国際緊急援助隊派遣を決めた。7日にトルコ入りする見通し。在トルコ日本大使館は、日本人の被害状況について情報収集を急いでいる。



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