日銀の国債買い入れ、過去最大23兆円=1月、金利の上昇抑制で
日銀は1日、1月の国債買い入れ額が月間で過去最大の23兆6902億円だったと発表した。昨年12月の金融政策決定会合で、日銀は大規模緩和策を一部修正し、容認する長期金利の上限を引き上げた。追加の政策修正を見込んだ投資家の国債売りが加速し、長期金利の上昇(債券価格は下落)圧力が強まったことから、金利抑制に向け大量の国債買いを強いられた。
これまでの最高額は、海外の金利上昇を背景に日銀が政策修正に踏み切るとの観測が広がった昨年6月の16兆2038億円だった。
昨年12月の会合で、日銀は容認する長期金利の上限を0.25%から0.5%に引き上げ、月間の国債買い入れ額の増額も決めた。その後、追加修正の思惑から、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは一時、上限を上回る0.545%まで上昇した。
これに対し、日銀は国債を特定の利回りで無制限に購入する「指し値オペ」や、臨時買い入れを連日実施。1月会合では、現行の緩和策を維持するとともに、投資家の国債購入を促すため金融機関向けの資金供給策も拡充した。
ただ、足元の長期金利は再び0.5%に近い水準で推移。償還までの期間が長いほど利回りが高くなる「利回り曲線(イールドカーブ)」のゆがみも是正されていない。債券市場では、黒田東彦日銀総裁の任期満了も見据え、「次回3月の決定会合前にも売り圧力が強まりそうだ」(大手証券)との声が出ている。
[時事通信社]
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