首相批判への弾圧強化=英BBC映像に反発、学生を拘束―インド
【ニューデリー時事】インドで過去に起きた宗教暴動の背景に迫ったドキュメンタリー映像を巡り、インド政府が言論弾圧を強化している。映像は暴動に関するモディ首相の対応を批判する内容で、英BBC放送が制作した。政府は「偏見に満ちたプロパガンダだ」と反発。上映会を企画した大学生を拘束するなど統制に躍起となっている。
「警官は学生を殴り、弾圧した」。首都ニューデリーの大学2年で、大学構内で映像の上映会を企画したディビヤジョーティ・トリパティさん(20)は時事通信の取材に、取り締まりの様子をこう証言した。トリパティさんは上映会当日の25日、他の学生12人と共に拘束され、翌日解放された。
映像は未公開の文書や関係者の証言を基に、西部グジャラート州で2002年に起きた宗教暴動を検証。当時州首相だったモディ氏が混乱を止めようとしなかったことを疑問視する内容だ。
暴動は、ヒンズー教の巡礼者が乗った列車をイスラム過激派が放火したことが発端。ヒンズー教徒が報復としてイスラム教徒を襲撃し、イスラム教徒を中心に1000人以上の犠牲者が出た。
モディ氏はヒンズー至上主義を掲げる「民族奉仕団」(RSS)出身。RSSを支持母体とする与党インド人民党(BJP)は、少数派のイスラム教徒に対し敵対的な政策を打ち出してきた。最高裁は、モディ氏が暴動に関与したことを示す証拠はないと結論付けたが、疑念はくすぶり続けている。
インドではネット上での映像視聴が規制されているが、トリパティさんは仮想プライベートネットワーク(VPN)を使って見たという。「中立的な内容で、一人ひとりに見てほしい。政府の検閲に人々は疑問を持つべきだ」と語った。当局の締め付けにもかかわらず、上映会開催の動きは大学を中心に全土で広がっている。
[時事通信社]
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