2023-01-30 17:04経済/写真

トヨタ、3年連続世界首位=1048万台、独VW上回る―22年

トヨタとフォルクスワーゲンの世界販売台数の推移
トヨタとフォルクスワーゲンの世界販売台数の推移

 トヨタ自動車が30日発表した2022年のグループ世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は前年比0.1%減の1048万3024台と3年連続で首位になった。半導体不足や新型コロナウイルスの感染拡大が響いて2年ぶりにマイナスとなったが、独フォルクスワーゲン(VW)グループの826万2800台(前年比7.0%減)を上回った。
 トヨタは単体の販売でもVWグループを上回り、0.5%減の956万6961台となった。国・地域別では国内が12.7%減、北米は8.8%減、欧州は0.1%増。中国は0.2%減だが、アジア全体ではコロナ禍からの経済回復を受けて6.0%増だった。トヨタ単体の電気自動車(EV)販売台数は69.8%増の2万4466台と過去最高だった。
 グループ世界販売台数が1000万台を超えたのは2年連続。トヨタは半導体を多く使う車種の比率が高い国内で生産・販売の減少が目立ったが、海外では影響は限定的で、アジアを中心に販売が堅調だった。海外の生産・販売はともに過去最高だった。 
 一方、VWはロシアのウクライナ侵攻により、地元の欧州で苦戦。主力市場の中国でもコロナ禍に伴う厳格なロックダウン(都市封鎖)の影響を受けた。
 トヨタのグループ世界生産台数は5.3%増の1061万604台で2年連続プラス。北米やアジアでの設備増強や効率改善の取り組みが寄与し、国内生産の落ち込みを補った。

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