ホロコーストは「作り話」=オランダ若者の4人に1人―調査
【ブリュッセル時事】第2次大戦中のナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)について、オランダの若者世代の約4人に1人が「作り話」だと認識していることが、米NPOの調査で明らかになった。ポーランドのアウシュビッツ強制収容所が旧ソ連軍に解放されて今月で78年が経過し、戦争の記憶が薄れている実態が浮き彫りとなった。
ホロコーストの犠牲者は推計約600万人。オランダからは10万人超が強制収容所に送られたとされる。「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクもその一人。アムステルダムの隠れ家で警察に逮捕され、1945年2月にドイツの強制収容所で死亡した。
調査結果によると、回答者の12%がホロコーストを「作り話」と考えるか、もしくは「ユダヤ人の犠牲者数が大幅に誇張されている」と認識していた。40歳未満に限ると、その割合は23%に上った。また、回答者の27%、40歳未満の32%は、アンネ・フランクが強制収容所で死亡したことを知らなかった。
調査を実施したホロコーストによる被害補償を支援するNPO「対独賠償請求ユダヤ人会議」(本部ニューヨーク)のギデオン・テイラー会長は「教育に一層力を入れなければ、将来の世代が重要な教訓に触れることができなくなる」と、ホロコーストに対する認識度の低下に危機感を示した。調査は昨年12月、18歳以上の2000人を対象に行われた。
[時事通信社]
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