2023-01-27 20:38スポーツ

エース前田、にじむ自覚=春連覇へスタートライン―選抜高校野球・大阪桐蔭

 2017、18年に続く2度目の春連覇へ、大阪桐蔭がスタートラインに立った。エースで主将の前田は「素直にうれしいが、保証されているのは1試合しかない。一戦一戦を大事に戦い、結果的に優勝につながれば」。吉報を冷静に受け止めた。
 2年生だった昨夏の甲子園。1点リードの九回に自身が逆転打を許し、準々決勝で敗れた。春夏連覇の夢が打ち砕かれ、「ああいう悔しい思いは二度としたくない」。ほろ苦い経験を胸に刻み込んで、悔しさをバネにした。
 昨秋の近畿大会、明治神宮大会でチームを優勝に導き、「あの経験をしてからはしんどい場面で粘り強さが出てきた」と成長を実感。新チームでは主将を務め、自覚も芽生えた。バッテリーを組む南川は「背中で見せるキャプテン。行動など責任感が強くなった」という。
 西谷監督も「強い気持ちを持った子。先頭を切ってやってもらいたい」と期待を寄せる。「甲子園の借りは甲子園でしか返せない。チームを勝たせる投球がしたい」とは前田。夢舞台での雪辱に闘志を燃やす。
[時事通信社]

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