コロナ「5類」でスポーツ界は
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられる。政府の決定を受け、既に観戦ルールなどの緩和が進んでいるプロ野球、サッカー、大相撲のプロスポーツ界もそれぞれ今後の対応を協議する。
◇夏場所へ「独自の開催方法を」=大相撲
大相撲では、昨年7月の名古屋場所、同11月の九州場所が観客数の上限を設けずに開催された。新型コロナウイルス対策の観戦ルールが一部緩和された先の初場所では、1日の観客上限が通常の約91%に当たる約9700人となった中、マスク越しの声援が可能に。計12日間で「満員御礼」の垂れ幕が下りる盛況だった。
今年3月の春場所(大阪)では観客数を制限しない。新型コロナの「5類」への引き下げは5月8日。同14日に初日を迎える夏場所に向け、日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「独自の開催方法をいろいろと考えているが、政府の緩和案によっては変更する可能性もある。ただ、コロナが収束したわけではなく、(観客に)感染予防策のお願いはすると思う」と述べた。
◇声出し復活「喜ばしい」=プロ野球
プロ野球の試合を「大声あり」で開催できるようになれば、コロナ以前の状態にほぼ戻ることになる。日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は「大変喜ばしいこと」と歓迎しつつ、「安全対策をきちんと行ってということなので、マスクを着けての声出し(応援)なのかなとは思っている」と話した。
昨季から観客数の上限は設けず、満員のスタンドも戻っているが「大声なし」との条件付きだった。制限がなくなれば、応援歌の合唱や鳴り物の使用、観客同士のハイタッチなどが可能になる。
現行のNPBガイドラインでは、試合中のベンチで選手らがマスクを着用したり、関係者が行動記録表を記入したりする必要がある。細かいルールについては、政府の「基本的対処方針」を見て再検討することになる。
◇大歓声で30周年開幕へ=Jリーグ
Jリーグでは、昨年6月のルヴァンカップで国内主要プロスポーツとして初めて声出し応援を解禁した。産業技術総合研究所と実証実験を進め、声出し応援を認める試合を段階的に拡大。屋外開催であることや、観客のマスク着用率がほぼ100%であることなどから安全性が確認された。
サッカーでは、サポーターの声援がつくり出す雰囲気も魅力の一つ。新型コロナの「5類」移行を前に、マスクを着用しての収容100%での声出し応援が可能となる。昨季までは声出し応援エリアを収容50%に制限していたが、30周年の節目となる2月17日の開幕は本来のスタジアムの姿で迎えることができそうだ。
[時事通信社]
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