2023-01-27 19:40政治

参院議長、ガーシー氏に出席要求へ=応じなければ懲罰手続き

 参院議院運営委員会は27日、昨年7月の初当選から一度も国会に登院していないNHK党のガーシー参院議員について、書面で出席を求めるよう尾辻秀久参院議長に申し入れた。尾辻氏は30日にも国会出席を求める「招状」を出す見通し。ガーシー氏が応じなければ、懲罰に向けた手続きが始まることになる。
 同議運委は27日の理事会で、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在中のガーシー氏に対し、招状を出す必要があるとの認識で一致。石井準一委員長(自民)が尾辻氏に伝えた。尾辻氏は「しっかり対応したい」と応じた。
 この後、石井氏は記者団に「登院しなくても議員活動ができるというのは自分勝手な理解だ」と強調した。 
 国会法は、議員が招状を受け取ってから7日以内に出席しない場合、議長が「懲罰委員会に付す」と規定。懲罰は軽い順に戒告、陳謝、登院停止、除名の4種類がある。
 過去に除名処分を受けた議員は2人。参院では1950年に本会議で予算案の反対討論をしながら賛成票を投じた小川友三氏、衆院では51年に国会で求められた陳謝を拒否した川上貫一氏が、議員の身分を失った。
 NHK党の立花孝志党首は27日の記者会見で「くだらないことをやっている。招状を受け取ってもガーシー氏の動きは変わらない」と述べた。
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集