身分証確認、家族を監視=逃れられない負の連鎖―警察「安易な応募やめて」・全国連続強盗

東京都稲城市の住宅で昨年10月、住人が暴行を受け現金約3500万円などが奪われた強盗致傷事件で、逮捕された実行役の男の供述などから、メンバーのほとんどが高額報酬をうたうSNSの「闇バイト」の投稿で集められて犯行に及んでいる実態が明らかになった。指示役に精神的に支配されていた背景も浮き彫りになり、警察当局は「一度(グループに)入ると抜けられない。安易に応募しないでもらいたい」と訴えている。
警視庁によると、男らはツイッターやインスタグラムなどのSNSで「高収入アルバイト」などと書かれた投稿に応募し、追跡が困難とされる通信アプリ「テレグラム」に切り替えるよう誘導されていた。その際、身分証と顔を並べて撮影した写真を送るよう指示され、本人であることや住所を確認されていたとみられる。
逮捕された男の1人は「借金返済やギャンブルのために金が欲しかった」といい、写真を送ると「次から次へと犯罪行為の仕事が依頼されるようになった」と供述している。
フィリピンから遠隔で指示を出しているとみられる「ルフィ」と名乗る人物の配下と思われる人が自宅を訪ねてきたことがあり、「いつ家族に危害が及ぶか心配だったので、抜けられないと思い指示に従っていた」とも話している。
男は「(強盗先で人を)殺してもいい」と話していた指示役がいたことも明かした。逃げて報復された人の話を聞かされ、監視下に置いていると示唆されることもあったという。指示役は、住所などの個人情報を握ることで、犯罪行為に後から気付かれても、グループから抜け出せないようにしていたとみられる。
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