ロシア、態勢立て直しか=ウクライナも大幅人事―侵攻11カ月
【ブリュッセル時事】ロシアがウクライナ侵攻を開始して、24日で11カ月を迎えた。ロシアでは侵攻作戦の総司令官ら軍高官が相次いで交代し、ウクライナでも政権の幹部人事が進んでいる。ロシア軍が春以降、大規模攻撃を仕掛けるとする観測が強まる中、双方とも長期化に備えて態勢の立て直しを急いでいるもようだ。
英国防省は24日、ロシア軍精鋭部隊である空挺(くうてい)軍のミハイル・テプリンスキー司令官(大将)が、解任された可能性が高いとの見方を示した。
ロシアでは今月、侵攻を統括する総司令官に制服組トップのゲラシモフ参謀総長が就いた。テプリンスキー氏解任について、英国防省は「ゲラシモフ氏が個人的な権威を押しつけようとする中、上層部で分裂が続いていることを示すものだろう」とし、軍内部で問題が生じている可能性を指摘した。
ウクライナでも、失言で批判を浴びた大統領府顧問が17日に辞任したほか、18日のヘリコプター墜落事故でモナスティルスキー内相らが死亡。食材調達を巡る汚職や不祥事でも24日、高官が相次いで辞任し、政権を揺るがしている。
ゼレンスキー大統領は23日の動画で、「ウクライナは弱さを見せない」と強調。中央省庁や地方政府、警察などで人事を行っていると表明した。全公務員に対し、公務以外での出国を禁じる大統領令に署名したことも明らかにした。
そうした中でもロシアによる攻撃は続き、犠牲者が増加している。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は23日、ロシア侵攻開始後のウクライナで民間人7068人が死亡し、負傷者を含む人的被害が1万8483人に上ると発表した。
[時事通信社]
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