2023-01-23 15:30政治

G7で法の支配守り抜く=基軸の日米同盟「さらに深化」―林外相外交演説

 林芳正外相は23日の衆院本会議で外交演説を行った。ロシアのウクライナ侵攻などを受け、国際秩序が「重大な挑戦にさらされている」と危機感を示し、5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)で「法の支配に基づく国際秩序を守り抜くG7の意思を力強く示していく」との抱負を語った。
 演説で林氏は「欧州とインド太平洋の安全保障を切り離して論じることはできない」として、対ロ制裁、ウクライナ支援を「強力に推し進める」と強調。日米豪印などが連携して「自由で開かれたインド太平洋」実現へ協力していくとした。
 安保環境について「戦後最も厳しく複雑」と切り出した林氏は外交・安保政策の基軸となる日米同盟を「さらに深化させる」とともに、「日米同盟の役割・任務の進化も踏まえ、抑止力・対処力の強化に取り組む」と説明した。
 対中外交に関しては「国際社会のルールにのっとり大国として責任を果たすよう働き掛ける」一方で、「共通の課題については協力する『建設的かつ安定的な関係』の構築を双方の努力で加速していく」との方針を重ねて示した。
 韓国について林氏は「北朝鮮への対応など安保面を含め、日韓、日米韓の戦略的連携を強化する重要性は論をまたない」と主張。元徴用工問題の解決を念頭に「緊密に意思疎通する」と述べた。
 ロシアとの北方領土交渉に関しては「交渉の展望を語れる状況にないが、領土問題を解決し平和条約を締結する方針を堅持する」とした。北朝鮮による日本人拉致問題については「全ての被害者の一日も早い帰国を実現すべく全力で果断に取り組む」考えを示した。
 林氏は外交姿勢として「対応力の高い『低重心の姿勢』で外交を展開する」と述べた。 
[時事通信社]

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