廃校をサフラン畑に=宮崎県延岡市〔地域〕
宮崎県延岡市の旧北方小学校の廃校舎を活用したサフラン生産が軌道に乗っている。南欧料理や薬用などに用いられる貴重なサフランを、農業、福祉、大学が協力する「農福薬連携」で生産。同市が販売まで全面的にバックアップしており、特産品として期待されている。
稲刈り後の田んぼを活用して地元農家が育てた球茎は、廃校舎の一室の棚に並べられる。鮮やかな黄金色をもたらすサフランの重要な成分「クロシン」が光に弱く、室内で育てるのがポイントという。
収穫では細かい作業が必要となるため、集中力に優れた福祉作業所の利用者が取り組んでいる。同市の九州保健福祉大学薬学部は、有効成分が豊富に含まれていることなどを品質評価するほか、地域に適した栽培方法などを研究し、生産、販売などに生かしている。
同大の渥美聡孝准教授は「外国産に比べ格段に高品質なサフランづくりを、農福薬連携など持続可能な形で取り組みたい」と意気込む。同市の読谷山洋司市長は「廃校利用、障害者施設とのマッチング、圃場(ほじょう)借り上げなどで支援し、海産物と組み合わせた販売戦略も練りたい」と話す。
[時事通信社]
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