持続的賃上げへの転換点に=23年春闘で連合の芳野会長―インタビュー
連合の芳野友子会長は20日、インタビューに応じ、定期昇給を合わせた賃上げの要求水準を「5%程度」に引き上げた2023年春闘について、「単年度だけ高い賃上げをすればいいのではない。持続的に実質賃金を改善していく転換点としたい」と語った。その上で「将来を見据えて(日本の賃金水準を)国際基準に持っていくべきだ」とし、中小企業の賃上げなどによる格差是正を推進する考えを強調した。
足元では急激な物価上昇を受けて実質賃金がマイナスとなり、消費が冷え込むとの懸念が広がる。芳野会長は「物価上昇に賃金が追い付いていかない状況が続けば景気が回復しない、との認識は経営側にもある」と指摘、賃上げ拡大に期待感を示した。
中小企業では原材料高やエネルギー価格の高騰が収益を圧迫し、賃上げの足かせとなっている。この状況に関して、芳野会長は円滑な価格交渉を支援する政府の施策活用を経営側に促すなど「価格転嫁、賃上げがしやすい環境を作ることも連合の役割だ」と述べた。
年明け以降、各労働組合は経営側に要求書を提出する。芳野会長は賃上げの波及に向けて「業績の良しあしにかかわらず、全ての組合が要求を出してほしい」と要望した。
[時事通信社]
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