NHK会長に稲葉氏=元日銀理事、6代連続外部から
NHKは5日、2023年1月に任期満了を迎える前田晃伸会長(77)の後任に、元日銀理事でリコー幹部も務めた稲葉延雄氏(72)が就任すると発表した。同月25日付。08~11年に会長を務めた福地茂雄氏(元アサヒビール社長)以降、6代連続の外部起用となる。前田氏は1期3年で退任する。
会長人事を決める経営委員会の森下俊三委員長は5日記者会見し、日銀OBの稲葉氏起用の理由としてNHKと共通する「公共性」を挙げ、民間企業での経営経験から「人をまとめる力、組織風土を改善する力があり、改革を引き継いでもらえる」と説明した。その上で、受信料値下げなど山積する課題の解決に向け、「国民に信頼されるNHKを作り上げてほしい」と述べた。
稲葉氏は日銀の審議役、考査局長などを経て04年に理事に就任した。08年の退任後はリコー特別顧問に就き、同社専務、取締役会議長も務めた。現在はリコー経済社会研究所の参与。
みずほフィナンシャルグループ元社長の前田氏は20年1月にNHK会長に就任し、業務スリム化などの経営改革に着手。23年10月に受信料を1割値下げすることも決めた。
経営委員会内では、前田氏の改革を評価する一方、改革に伴う組織運営のひずみを指摘する声も上がっていた。稲葉氏には前田氏の改革を継承しつつ、必要に応じて修正を図る手腕が求められる。
稲葉氏は会長選任を受けてコメントを発表。「できるだけ早く実情を把握し、公共放送の使命にふさわしい仕事をしたい」と意欲を示した。
[時事通信社]
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