盆踊り、無形文化遺産に=24都府県の「風流踊」41件―ユネスコが登録決定
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は30日、盆踊りなど24都府県41件の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を無形文化遺産に登録することを決定した。登録は2020年の「伝統建築工匠の技」以来となる。
風流踊は、衣装や道具に趣向を凝らし、歌や笛、太鼓などのはやしに合わせて踊る盆踊りや念仏踊りなどの民俗芸能。起源は中世に由来し、各地の歴史や風土に応じて伝承され、にぎやかに踊ることで災厄を払い、死者の供養や豊作祈願など安寧な暮らしを願う人々の祈りが込められている。
同委員会は決議で、風流踊の知識と技が保護団体などを通じて学校や家庭、社会で伝承されており「全ての年代とジェンダーの人々を結びつけるネットワークを促進し、コミュニティーへの帰属意識を育む」と指摘。新型コロナウイルスの感染拡大のような非常時には「困難を乗り越えるための助けとなる」と評価した。
41件は、全国的に知名度の高い「郡上踊」(岐阜県郡上市)や「西馬音内の盆踊」(秋田県羽後町)などで、いずれも国指定重要無形民俗文化財に指定されている。09年に登録された神奈川県三浦市の「チャッキラコ」と同様の要素を持つものをグループ化した拡張提案のため、登録後も日本の無形文化遺産の件数は22件のままとなる。
永岡桂子文部科学相は「登録が契機となり、それぞれの地域に受け継がれてきた文化に対する理解が深まり、地域間の新たな交流や対話が生まれ、新しい絆や活力につながっていくことを願っている」との談話を発表した。
政府は20年にユネスコに提案後、21年に一部の踊りを追加して再提案。事前審査したユネスコの評価機関が10月、登録するよう勧告していた。
[時事通信社]
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