中村邦夫氏死去、83歳=元松下電器社長、難局に改革断行

ITバブル崩壊後の難局に大胆な社内改革を進めた元松下電器産業(現パナソニックホールディングス)社長の中村邦夫(なかむら・くにお)氏が28日午前8時20分、肺炎のため大阪府守口市の病院で死去した。83歳だった。滋賀県出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男哲士(てつし)氏。後日、お別れの会を開く。
大阪大経済学部卒業後、1962年松下電器入社。2000年に6代目の社長に就任し、06年6月会長、12年6月に退任して相談役。07年5月から4年間、経団連副会長も務めた。
ITバブル崩壊を背景に、松下電器の純損益が02年3月期連結決算で4000億円を超える大幅赤字に転落すると、社長として1万3000人の希望退職や生産拠点の統廃合を主導した。製品ごとに独立採算で経営する「事業部制」は創業者の松下幸之助氏が考案した仕組みだったが、無駄が多いとして廃止。グループの主要5社を完全子会社化して事業を再編するなど聖域なき改革を断行し、業績をV字回復させた。
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