岸田首相、ワクチン接種遅れに危機感=5回目「垂範」で促進呼び掛け
岸田文雄首相は25日、新型コロナウイルスワクチンの5回目の接種を、自衛隊が運営する東京・大手町の大規模会場で受けた。感染「第8波」入りやインフルエンザとの同時流行の可能性が指摘される中、オミクロン株に対応したワクチンの接種率は伸び悩んでいる。首相は危機感を強めており、報道陣に公開することで国民に接種を呼び掛ける狙いもある。
首相はオミクロン株対応のワクチンを接種後、「従来型に比べ重症化予防効果が高い」と記者団に強調。同時流行に懸念を示し、「冬は受験や帰省など国民にとって大切な時期だ。大事な人と自分自身を守ることにつなげてもらいたいと心から願っている」と語った。
首相の接種は8月12日の4回目以来で約3カ月ぶり。
政府は10月、ワクチンの接種間隔を「5カ月以上」から「3カ月」に短縮した。オミクロン株対応ワクチンの希望者全員の年内接種完了を目指している。
だが、9月後半に始まったオミクロン株対応ワクチンの接種率は、25日現在で人口の15.5%にとどまる。直近1週間の接種回数は1日平均で約64万回。前週より3万回余り増えたものの、伸びは鈍化している。
東京都のアンケート調査によると、1回または2回接種を受けた人のうち、3回目について「おそらく接種しない」「絶対に接種しない」「分からない」と答えた人は合計で7割を超える。理由(複数回答)としては「1、2回目の副反応がつらかった」が35.2%で最多。従来株に比べてオミクロン株は重症化しにくいことや、感染拡大への慣れも影響しているとみられる。
[時事通信社]
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