2022-11-19 18:52国際

新ICBMの発射成功誇示=正恩氏「核には核で対抗」―火星17、EEZ内意図か・北朝鮮

 【ソウル時事】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射試験を18日に行い成功したと伝え、全米を射程に収めるICBM開発の技術的進展を内外に誇示した。北海道渡島大島西方沖約200キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したミサイルを指すとみられる。
 朝鮮中央通信は、平壌の順安にある平壌国際空港から発射された火星17は最高高度6040.9キロまで上昇し、999.2キロの距離を約69分間飛行した後、「予定水域に正確に着弾した」と説明した。北朝鮮が意図的に日本のEEZ内に落下させた可能性がある。公表された飛行経路などは、日韓の探知情報とおおむね一致する。
 同通信によると、試射に当たっては、金正恩朝鮮労働党総書記が視察し、李雪主夫人と娘も同行した。正恩氏は「われわれの核戦力はいかなる核の脅威も抑止できる最強の能力を確保した」と強調。「敵が脅威を与え続けるなら、核には核で、正面対決には正面対決で応えるだろう」と述べ、米国やその同盟国をけん制した。北朝鮮メディアが正恩氏の娘の動静を報じるのは初めて。
 正恩氏はまた、戦略兵器の開発加速や、ICBM部隊と「戦術核運用部隊」の訓練強化を指示し、さらなるミサイル発射や7回目の核実験といった挑発の可能性を示唆した。ICBM部隊は複数あるという。
 韓国軍は、北朝鮮が今月3日にも火星17を発射し、この際は2段目の分離後に飛行に失敗したと見積もっている。朝鮮中央通信は18日の発射について、性能検証目的であり、重要戦略兵器の信頼性と戦闘能力が証明されたとしており、今回は2段目分離後も正常に飛行したもようだ。専門家の間では、技術的課題が一つ解消されたことを意味するとの見方も出ている。
 北朝鮮は、車軸が11軸ある移動式発射台に載った火星17の写真も公開した。世界最長とみられ、弾頭部も複数の核弾頭を搭載できる形状とされる。 
[時事通信社]

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