王者のジンクス破れるか=フランス、カギ握る新旧エース―W杯サッカー・注目国(6)・完
サッカーのワールドカップ(W杯)で過去に連覇を果たしたのは、1934、38年大会のイタリアと、58、62年大会のブラジルだけだ。2018年ロシア大会覇者のフランスは、欧州各国の名門クラブに選手が所属するタレント集団。圧倒的な攻撃力を武器に、60年ぶり史上3チーム目の偉業に挑戦する。
近年のW杯にはジンクスがある。前回優勝国は02年大会以降の5大会のうち、4大会で1次リーグで姿を消した。唯一突破した06年大会のブラジルも8強止まり。いずれも苦戦を強いられている。
フランスの状態は万全とは言い難い。ポグバが9月に右膝の手術を受け、カタール大会出場は厳しい見通し。カンテも負傷を抱え、4年前の世界一を支えた中盤が揺らぐ。欧州ネーションズリーグ(NL)1次リーグは、W杯1次リーグで同じD組のデンマークに2連敗し、6戦で1勝にとどまった。
カギを握るのは、歴代最高との声も上がるFW陣だ。34歳のベンゼマは昨年5月に約5年半ぶりに代表復帰し、昨年の欧州NL制覇に貢献。所属のレアル・マドリード(スペイン)でも昨季の欧州チャンピオンズリーグで得点王に輝き、優勝の立役者となった。要所で決める勝負強さは傑出しており、W杯本番でも得点王候補に挙がる。
前回躍進の象徴となり、驚異のスピードを誇るエムバペとの新旧エースが融合すれば、チームの勢いは加速する。グリーズマン、エンクンクら前線の選手層は厚い。卓越した「個」の力が結束して連係できれば、頂点まで駆け上がる力を備えている。 (時事)
[時事通信社]
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