日本馬、届かない頂点=厚い「欧州の壁」に阻まれる―競馬凱旋門賞
悲願はまたも持ち越しとなった。100年以上の歴史と伝統を誇る凱旋(がいせん)門賞を勝ったのは欧州調教馬のみ。日本から参戦した4頭の精鋭をもってしても、その牙城は崩せなかった。
スピードシンボリの初挑戦から半世紀以上。日本は常に欧米の背中を追い続けた。血統や調教技術の改良で世界との差を縮め、1999年に米国産の日本調教馬エルコンドルパサーが2着。21世紀になってナカヤマフェスタとオルフェーヴルも2着に入ったが、あと一歩及ばなかった。
欧州の競馬場は起伏の激しいコースが多く、芝も深く重い。速いタイムの決着になりがちな日本の馬場と異なり、スタミナとパワーを要することが勝てない要因とされる。
一方で昨年には米国競馬の祭典、ブリーダーズカップのレースをラヴズオンリーユーが日本馬として初めて優勝。香港やドバイでも好成績を残す馬が増え、世界の強豪と戦える土台はできている。
日本中央競馬会(JRA)で活躍するミルコ・デムーロの弟で、2020年の凱旋門賞を勝った騎手クリスチャンは「日本はいい馬がたくさんいる。生産者のクオリティーがすごく高い。世界のどのレースに出ても勝てる」と高く評価する。届きそうで届かない頂点。日本競馬界の挑戦は、これからも続く。(パリ時事)
[時事通信社]
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