2022-10-01 04:52TOPICS

地方訪問、本格再開へ=リモートで交流重ね―両陛下、コロナ下で模索

59歳の誕生日を前に、記者会見される皇太子時代の天皇陛下=2019年2月21日、東京・元赤坂の東宮御所
59歳の誕生日を前に、記者会見される皇太子時代の天皇陛下=2019年2月21日、東京・元赤坂の東宮御所

 天皇、皇后両陛下は1日、国体出席に伴い栃木県を訪問された。新型コロナウイルス感染拡大以降、地方行事にリモートでの出席を続けてきた両陛下は、人々との触れ合いを重視したいとの意向がある一方、感染拡大への懸念から模索を続けてきた。22~23日には即位後初めて沖縄を訪問する予定で、地方訪問を本格化させる。
 「国民の中に入り、国民に少しでも寄り添うことを目指し、国民と接する機会を広く持つよう心掛けてまいりました」。2019年2月、即位を控えた天皇陛下は、記者会見でこう述べた。即位後から20年1月にかけ、全国植樹祭や国体など恒例の地方行事や、台風で被災した宮城、福島両県訪問などで、皇后さまと13府県を訪れた。
 しかし、20年に国内でコロナが初めて確認されると、恒例の地方行事は相次いで開催見送りとなった。両陛下はお住まいに専門家らを招いて話を聞いていたが、同年11月以降、関係先の視察にリモートを取り入れた。21年5月の全国植樹祭で陛下は、島根県大田市の会場に向け、「全国各地で感染症対策などに力を尽くされている方々に、改めて深い敬意と感謝の意を表します」と画面越しに語り掛けた。
 今年に入り、秋篠宮ご夫妻ら他の皇族方は徐々に地方での活動を再開。一方、両陛下の活動は依然として東京都内での式典出席などに限られ、6月に滋賀県で開かれた全国植樹祭にもリモートでの参加だったが、9月に訪英し、皇室と深い親交があったエリザベス女王の国葬に参列した。
 側近によると、両陛下はお二人が地方に赴くことで沿道などに多くの人が集まり、感染を拡大させる可能性を懸念しており、地方訪問に対し慎重に検討が続けられてきたという。
 宮内庁の西村泰彦長官は「両陛下が自らの目で地方事情をご覧になり、地方で暮らす方の思いを受け止めることに大きな意義がある」と話している。 

島根県で行われた全国植樹祭に、赤坂御用地からリモートで出席される天皇、皇后両陛下=2021年5月30日、東京都港区
島根県で行われた全国植樹祭に、赤坂御用地からリモートで出席される天皇、皇后両陛下=2021年5月30日、東京都港区

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