2022-09-27 19:21社会

声詰まらせた盟友、夫人ら涙=「総理」呼び掛け、最後の感謝―安倍氏国葬

 19発の弔砲が余韻を残す中、午後2時から安倍晋三元首相の国葬が始まった。雪化粧した日本の山々を生花で表現した式壇の上に、柔らかな笑みをたたえた遺影。厳かに葬送曲が流れる中、昭恵夫人に抱かれて到着した遺骨は、議員バッジなどとともに中央に置かれた。
 参列者が1分間の黙とうをささげた後、政治家としての歩みをまとめた映像が流された。冒頭は東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」を弾く姿。ピアノの音色に合わせ、アベノミクスの宣言や「マリオ」に扮(ふん)したリオ五輪閉会式などが映し出され、会場は大きな拍手に包まれた。
 友人代表として追悼の辞を述べたのは安倍政権で長く官房長官を務めた菅義偉前首相。「総理、安倍総理」。とつとつとした口調で呼び掛けながら、首相官邸で苦楽を共にした日々を振り返った。「あなたはいつも笑顔を絶やさなかった」と声を詰まらせると、昭恵さんは涙を浮かべ、目頭を押さえる参列者も多く見られた。
 天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻の使者が式壇に拝礼。続いて秋篠宮ご夫妻ら皇族方も菊の花を供えられた。その後は参列者が順番に献花し、昭恵さんはじっと遺影を見詰めた後、深々と頭を下げた。
 参列者の献花が長引き、国葬が終わったのは予定より約1時間遅い午後6時15分すぎ。「花は咲く」が再び奏でられ、敬礼する自衛隊員らに見送られながら、遺骨を抱えた昭恵さんは会場を後にした。
 安倍政権で内閣官房参与を務めた加藤康子さんは参列後、「当時、生き生きと仕事ができた。(安倍氏は)優しさと揺るぎない信念を持って国に尽くした」としのんだ。「会場で(遺影の)顔を見たら涙が出てきた。ただただ、ありがとうと伝えた」と語った。 
[時事通信社]

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