2022-09-26 14:19国際

背中刺され「ロシア国歌強制」=解放の英国人捕虜、体験語る

 【ロンドンAFP時事】ロシアによるウクライナ侵攻でウクライナ側の一員として戦い、親ロシア派の捕虜となっていた英国人男性が帰国し、拘束中にロシア側の当局者から背中を刺されたり、ロシア国歌を歌うよう強制されたりした体験を語った。25日、英大衆紙サンの取材に応じた。
 この男性(28)は、サウジアラビアなどの仲介による捕虜交換で21日に解放された英国人5人のうちの1人で、英中部ノッティンガムシャー州出身。ウクライナで暮らし、同国の海兵隊に所属していた今年2月にロシアの侵攻が起きた。6月、「傭兵(ようへい)」になった罪でウクライナ東部の親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」から死刑を言い渡されていた。
 サン紙によれば、男性は尋問で幾度となく警棒で殴られ、額を打たれて床に倒れ込んだこともあった。尋問した担当者から背中に何かを突き立てられた後でナイフを見せられ、「自分が刺されたことが分かった」といい、背中にできた複数の傷痕を見せた。
 収容されたのは、シラミやゴキブリがいる日光の当たらない小さな独房で、「犬よりひどい扱いを受けた」。起立してロシア国歌を歌うよう強いられ、拒否すると殴られた。「ロシアに栄光を」と叫ぶよう強要されたりもした。
 男性は25日、ツイッターに「過去6カ月間、毎朝ロシア国歌を歌わされたのだから、今度はウクライナ国歌という少しはましなものを覚えようと思う」と書き込んだ。 
[時事通信社]

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